オカメインコの餌、副食、おやつについて

オカメインコの成長において餌は、とても大事な要素になります。年齢や体調などによっても異なってくるので、個体に合った餌を適切に選択して与えることが大切です。今回は適切な餌を与えて、健康で長生きしてもらうためには、どんなものを与えればよいのか紹介していきます。

主食

まずは主食から決めていきます。オカメインコの主食はペレットとシード食の2種類があります。それぞれ特徴や与え方が違うので、飼育者のライフスタイルや個体の好みに合わせて選択していきます。

ペレット

ペレットとは、健康に成長するために必要な栄養素がしっかりと配合している完全栄養食になります。ペレットのみで必要な栄養素をすべて補えるので、副食の青菜やミネラルを別に与える必要がありません。副食には野菜の他にミネラル摂取のためのサプリなども用意する必要があり大変だと思います。そのため新鮮な野菜やサプリを常に用意することが難しい方にはペレットが便利です。ペレットを選ぶ際は、対象にオカメインコが入っているか、添加物が入っていないか、消費期限が短くないかをよく確認してから購入してください。鳥の種類によって必要な栄養素が異なるので必ず調べてから購入しましょう。

ペレットへの切り替え方

シード食で育てたインコは、ペレットをなかなか食べてくれないことがあります。食べてもらうためには工夫が必要になります。普段与えているシード食に、すり鉢等で粉末にしたペレットを混ぜて与えてみましょう。そうすることで自然に口の中に入れて、味やにおいを覚えさせます。慣れていきたら徐々にペレットの量を増やしていき、粉末にしないものを与えていきます。このようにしてシードからペレットに切り替えていきます。

シード食

シード食とは種子餌のことで、野生のオカメインコの食性に最も近いものになります。数種類の穀類が混合されているので、好きな種子を選びだして、殻をむいて食べるという楽しみがあります。オカメインコにとっては暇つぶしやストレス解消に繋がります。しかし種子類はタンパク質は豊富に含まれていますが、ビタミンやミネラル、カルシウムはあまり含まれていません。そのためシード食とは別に、野菜やサプリを与えて必要な栄養素を補う必要があります。

シード食の選び方

バランスよく混合されているものを選びましょう。一般的なシードの配合は、ヒエ５、アワ２、キビ２、カナリーシード１になります。この配合を主食にして、たまにエン麦やソバの実、アワ穂などをおやつとして与えると良いでしょう。

余計な種子類が入っていないものを選ぶ

様々な製品が販売されていますが、中にはヒマワリや麻の実、サフラワー、エゴマが混合されているものもあります。こちらの種子類は脂肪分が高く、与えすぎると肥満の原因になってしまいます。また嗜好性が高いので、他の種子類や副食を食べようとしなくなる可能性があります。購入する際は気を付けるようにしましょう。

殻付きのものを選ぶ

選ぶ際は必ず殻付きのものを選ぶようにしましょう。殻が剥いてある状態のむき餌というものがありますが、こちらは栄養価が全くありません。殻を取る際に栄養価が豊富に含まれている、胚芽の部分も取り除いてしまうためです。またむき餌は鮮度が落ちるのが早く、販売されているものは劣化している可能性があります。

副食

副食はシード食では足りない栄養素を補給するために与えます。ペレット食の場合は与える必要はありません。

野菜類

野菜はビタミンの補給のために与えます。野菜はコマツナとチンゲンサイが栄養バランスが優れているのでメインで与えます。他には豆苗、ニンジン、パセリなどを少量与えるようにしましょう。豆苗はビタミンＥが豊富で良いのですが、エストロゲンという発情を促す成分が含まれているので与えすぎには注意が必要です。インコの様子を見て発情しているようでしたら与えるのは控えてください。またホウレンソウとキャベツはシュウ酸が多いので与えない方が良いです。

与えてはいけない野菜

アボカド、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、モロヘイヤ、キャベツ、ホウレンソウ、ブロッコリーなどです。特にアボカドはペルシンという毒素が含まれているため危険です。　

ミネラル類はサプリから

インコ類にカルシウムやミネラル類を与える場合は、専用のサプリから摂取させるのが一番安全です。ミネラル類の製品は様々な種類（塩土、ボレー粉など）がありますがどれも塩分が大量に含まれています。人間と同じで塩分の取りすぎはあまり良くありません。また塩土を与えすぎてしまうとグリッドインパクションという消火器系の病気にかかってしまうことがあります。そのためミネラルの補給はなるべくサプリから補給するようにしてください。

おやつ

オカメインコに与えても問題のないおやつは、アワ穂やソバの実、エン麦、ヒマワリの種になります。その他には乾燥したニンジンチップスやカボチャチップスなども良いおやつになります。ドライフルーツなどの糖分の多いおやつは与えない方が良いでしょう。

最後に

主食がペレット食かシード食の2種類あるので、飼育者のライフスタイルや好みに応じて決めてください。それぞれメリットやデメリットがあるのでよく考えてから選びましょう。