クレステッドゲッコーの飼育方法、エサについて

クレステッドゲッコー

クレステッドゲッコーは樹上性のヤモリの仲間でとても可愛いらしい爬虫類です。性格も温和で大人しいのでペットとして飼育されている方も多いかと思います。そんな可愛いらしいクレステッドゲッコーの飼育方法や餌、生態などを詳しく紹介していこうと思います。是非参考にしてみてください。

生態

ヤモリの仲間で、性格もおとなしく飼育がしやすいことからペットとして人気の爬虫類です。ヤモリの足には趾下薄板(しかはくばん)があり、樹皮などザラザラしたところ、またツルツルしたところでも張り付くことができる能力を持っています。ブリードした個体が流通されていて、色や模様などのバリエーションが豊富でコレクション性が高いのも人気の一つです。

  • 全長:約20cm
  • エサ:果実食性(昆虫ゼリーなど)コオロギなどの昆虫
  • 和名:オウカンミカドヤモリ

クレステッドゲッコー

クレステッドゲッコーの寿命

クレステッドゲッコーの飼育下での寿命は約10~15年生きると言われています。もちろん飼育方法によっては短命で終わってしまうこともあります。クレステッドゲッコーに適した飼育環境や栄養価の高いエサを与えていればとても長く生きてくれるはずです。

飼育用品

ケージ

クレステッドゲッコーの飼育ケージを選ぶ際には、縦長の高さのあるタイプが適しています。ガラス面にへばりつくことが多いので、ケージの高さはヤモリの全長の約2倍はあった方が移動しやすくてよいでしょう。例えば全長20cmのヤモリを飼育する場合は高さが40cmで、底面は30cm×30cmの大きさのケージが必要です。ケージの置く場所は直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。

メモ
このような高さのあるケージを選ぼう

ヒーター

クレステッドゲッコーの場合はヒーターを外側の壁面に貼ってケージを温める方法が一般的です。普通はケージの下に設置するのが一般的ですが、ヤモリの場合は底にいるよりもガラス面にへばりついているときの方が多いためです。飼育温度は約20℃~25℃を保つように飼育してください冬場はプレートヒーターだけでは温度が低い場合があるので、その場合は電球タイプのヒーターを使いましょう。ケージの上に設置してあげればプレートヒーターよりも温かくすることができます。

床材

クレステッドゲッコーは自然界では森林に生息しているため比較的高めの湿度を好みます。湿度は約65%前後を保つようにしましょう。ヤシガラ土を少し湿らしたものをケージの下に敷き詰めるのが一般的だと思います。また植物や苔を使用して自然を再現したレイアウトにするには、観賞魚用のソイルなどを使うと根も張りやすく、粒も崩れにくいので便利です。ソイルは汚れも吸着してくれるのでとても使い勝手が良いでしょう。

温度と湿度

飼育温度は20℃~25℃が適温です。プレートヒーターなどで管理しましょう。冬場は電球タイプのヒーターで温めるか暖房器具などで部屋全体を温めるようにします。湿度は約65%~70%前を目安に60%を下回らないように気をつけましょう。霧吹きなどで1日1回スプレーすることで湿度を保つことができます。霧吹きしすぎもカビの原因になるので、夜に霧吹きして朝には完全に乾いているくらいが丁度いいかと思います。

レイアウト

樹上性ヤモリは自然界では、樹木や木の枝にへばりついているのが本来の姿です。飼育下でも再現してあげるとヤモリたちも落ち着いて生活することができます。流木や観葉植物などを使いレイアウトすると立体活動の幅が広がり良いでしょう。あまり複雑なレイアウトにするとメンテナンスする際に大変になるので、シンプルなものにしましょう。観葉植物はゴムの木やポトスなどは葉が硬くて、光もあまり必要ないのでケージ内に入れてあげるだけで自然なレイアウトが再現できます。

照明

樹上性ヤモリはほとんど夜行性ですが、クレステッドゲッコーの場合は昼間も活動するようです。弱めの紫外線ライトをつけてあげると良いでしょう。紫外線ライトを使用しないで飼育している飼育者も多いようでどちらが良いかは定かではありません。紫外線ライトを使用する場合は一日3時間程度で十分でしょう。紫外線を使用しない場合は、必ずエサにカルシウム剤などでガットローディングして栄養強化してから与えるようにしましょう。

クレステッドゲッコーのエサについて

 

クレステッドゲッコーは雑食性のヤモリです。飼育下ではコオロギや昆虫ゼリー、専用の人工飼料などがあります。

メモ
      • コオロギ、ミルワーム
      • 昆虫ゼリー
      • フルーツ
      • 人工飼料、レパシースーパーフードなど
コオロギを与える際には必ずピンセットから与えるようにしましょう。放し飼い状態にすると、捕食する際に間違って床材を食べてしまう恐れがあるからです。口の前に静かに持っていけば自然と食べてくれるはずです。なかなか食べてくれない時は、コオロギの頭をもいで体液を嗅がせることで餌付いてくれることもあります。またコオロギを与える際にはカルシウム剤で栄養強化してから与えましょう。カルシウムはクル病(骨が弱くなる病気)を防ぐのに効果的です。またピンセットからのエサに慣れると便利な人工飼料も食べてくれるようになります。人工飼料はコオロギよりも栄養価が高く飼育環境に慣れた個体には早めに慣らしてあげると良いでしょう。昆虫ゼリーや人工飼料は腐りやすいので食べ残しなどはすぐに交換してあげましょう。ケージに置きっぱなしにするのはやめた方が良いでしょう。

エサの与える量と頻度

餌の与える量と頻度は、ベビーサイズの時は少量ずつを毎日こまめに与えて、成体になったら徐々に減らしていくようにしましょう。ベビーのうちは毎日食べるだけたくさん与えても大丈夫ですが、成体になったら2~3日に1回のペースで与えるようにしましょう。与えすぎると肥満体型になり内臓に負担がかかるので短命になってしまいます。生体の太り具合を見ながら与える量を調整していくのが良いでしょう。

水分

飼育ケージ内に水容器を設置してあげましょう。またケージ内に霧吹きでスプレーしてあげるとガラス面や植物についた水滴を舐めて水分補給することができます。湿度を保つのにも効果的なので1日1回は霧吹きでスプレーしてあげるようにしましょう。

クレステッドゲッコーの繁殖

クレステッドゲッコーの繁殖方法はヒョウモントカゲモドキと似ているのでそちらを参考にしていただければと思います。

ヒョウモントカゲモドキの繁殖方法、幼体の飼育方法

飼育で注意すること

飼育で注意しなくてはいけないことは、とても動きが素早いことです。ハンドリング中やエサを与える際などに脱走される可能性があります。一度脱走されてしまうと捕まえるのはすごく大変です。また逃げようとするとき尻尾を切って危険を回避する性質です。他のトカゲは尻尾が切れても再生しますが、クレステッドゲッコーの場合は切られた尻尾は再生しません。そのまま一生尻尾が切れた状態で生きていかなくてはいけません。そのようにならないように脱走されないように日頃から気を付けるように心掛けましょう。

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