フトアゴヒゲトカゲの飼育で一番大事になってくるのは餌です。しっかりと栄養のあるご飯を与えることで立派なトカゲに成長してくれます。今から食性やどんなものを与えればよいのか、成長過程による変化などを詳しく説明していきます。是非参考にしていただければと思います。
目次
どんな餌が適しているのか
フトアゴの食性は昆虫や野菜を食べる雑食性です。また野生ではベビーの頃はコオロギなどを積極的に食べて、大人になるにつれて草食のものを好んで食べるようです。そのため飼育下でもベビーの時期と大人の時期で変化させるようにしましょう。一般的な餌は「昆虫」「野菜」「人工フード」の3種類です。
成長過程によるエサの割合
ベビーの時期
昆虫をメインに野菜や人工フードを少量与えます。ご飯の量は毎日食べるだけ与えましょう。
アダルトの時期
野菜と人工フードを主食にして、昆虫は副食として与えます。量は腹八分目くらいにしておきます。
昆虫の種類
栄養価が高く成長期の個体には欠かせないものになります。主な種類はコオロギ、デュビア、ミルワーム、ハニーワームなどです。それぞれ特徴が違うので毎日与えるものと、たまに与えるもので分けておきましょう。また生き物なので常に新鮮な状態でキープしておく必要があります。昆虫の状態が悪いと栄養価も落ちてしまいます。なのでしっかりと管理をして与える必要があります。
コオロギ
栄養バランスが良くショップでも入手がしやすいのでベビーからセミアダルトのメインとして与えるのが一般的です。またサイズがありS~Lサイズまであります。赤ちゃんの時はSサイズを与えて成長に合わせてサイズを大きくしていきましょう。コオロギに与える専用のごはんも販売されているので、栄養状態を強化してから与えるとより効果的です。栄養を強化して与えることをガットローディングと呼びます。
冷凍コオロギも販売されています。
デュビア
デュビアはゴキブリです。繁殖が容易ですぐに増えてくれるのでとても経済的です。また高たんぱくで栄養価も高いのでデュビアメインで飼育されている方も多くみられます。何といっても管理するのが楽だからです。環境が合えば自然と増えていきます。
ミルワーム
ミルワームは高たんぱくで嗜好性が良く喜んで食べますが、脂質が多いので与えすぎると肥満になってしまいます。また消化にも良くないのでたまにおやつとして与える程度にしましょう。
シルクワーム
シルクワームはカイコの幼虫です。低たんぱく、高カルシウムで栄養満点です。他のものよりも死ににくいようで長くストックできるようです。しかし値段が高価なのでメインとしては難しいと思います。シルクワームは動きが遅いので、ピンセットで動かしながら与えると良く食いつくようです。
サプリメント
サプリメントは普段の食事に加えることで栄養を強化することができます。粉末状になっておりカルシウム剤やビタミン剤などがあります。昆虫類には振りかけてまぶしてから与えます。与えすぎるのは良くないので用量をよく守りましょう。
人工フード
成長に必要な栄養素がバランスよく入っている総合食です。大人になったらメインの食事として与えるものと考えてください。ベビーの時期に昆虫ばかり与えていると大人になってから人工フードを食べてくれない時があります。そのためベビーの時期から味に慣らしておくことが大切です。
人工フードはいくつかありますが、レップカルのフードを使用している飼い主が多いようです。
与え方
お湯で柔らかくふやかしてから与えます。ふやかすことで水分補給の効果もあります。ふやかしたフードは悪くなりやすいので、残していたら毎回新しいものと交換するようにしてください。
野菜とフルーツ
野菜は栄養価も高く水分の補給にもなるので絶対に与えましょう。一般的にはチンゲンサイ、コマツナ、ニンジンなどを与えます。与えてはいけないものもあるので注意が必要です。例えばホウレンソウやキャベツ、玉ねぎなどは与えてはいけません。
与えても良いもの
チンゲンサイ、コマツナ、ニンジン、モロヘイヤ、カブ、大根の葉、サニーレタス、豆苗、インゲン、オクラ、カボチャ、食用菊などです。
与えてはいけないもの
ホウレンソウ、キュウリ、玉ねぎ、ネギ、ニンニク、ブロッコリー、キャベツ、白菜などです。
与え方
フトアゴのサイズに合わせて食べやすいようにカットしてから与えてください。赤ちゃんの頃は口が小さいのでみじん切りにして、大人になったら徐々に大きくしても大丈夫です。興味を示さなっかたら顔の前で動かしてみると食べてくれる時もあります。
フルーツについて
フトアゴはフルーツが大好きです。特にバナナやイチゴ、リンゴなどは喜んで食べてくれます。しかしフルーツは糖分が高く与えすぎるのは良くありません。おやつとしてたまに与える程度にしましょう。
注意点
ごはんをあげる時の注意点はコオロギを先に与えてしまうと、野菜や人工フードに興味を示さなくなってしまうことがあります。なので先に人工フードなどを与えて、あとから昆虫類を与えるようにしましょう。
水の与え方
水入れは常に入れておく必要がありますが、フトアゴは積極的に水を飲むことはあまりないようです。野菜や人工フードから水分は摂取することはできますが、ベビーの時は脱水に注意しなくてはいけません。水を飲ませるのは動かすことが効果的です。爬虫類は動くものに敏感に反応します。ガラス面に霧吹きで水をつけてみてください。ガラス面を伝って落ちる水に反応して舐めてくれることがあります。またスポイトなどで口元に水を落とすのも効果的です。どちらの方法もケージ内の湿度が高くなってしまうのでやりすぎには注意が必要です。
まとめ
餌の種類も様々で特徴も違うのでよく調べてから与えるようにしましょう。また子供の時期と大人では食性が変わってくるので注意が必要です。
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