フトアゴヒゲトカゲの温浴の仕方と効果について

フトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲの温浴はした方が良いという方もいれば、やってはいけないという飼育者もいるようです。しかし温浴はしっかりとした方法で行えばメリットがたくさんあります。今回は温浴をなぜ行うのか、効果や方法、注意点などを詳しく解説していこうかと思います。是非参考にしてみてください。

温浴の効果

脱皮の促進

フトアゴヒゲトカゲは成長する際に脱皮をして体を大きくしていきます。脱皮にはある程度湿度が必要になってきます。そのため湿度が足りないと脱皮不全になってしまい上手く脱皮することができなくなります。温浴は脱皮不全を防ぐことができます。脱皮が近い時に温浴することで古い角質を柔らかくしたり、身体を濡らすことによって脱皮をスムーズに行う効果があります。

身体を清潔に保つことができる

フトアゴを飼育しているとどうしても身体が汚れてきてしまいます。エサの食べ残しやフンなどを踏んでしまったり、餌を食べる際に口の周りが汚れてしまうこともあります。そんな身体の汚れを温浴で綺麗に洗い流すことができます。汚れている部分はお湯で濡らした柔らかめのタオルなどで優しく拭いてあげましょう。身体が不衛生だとダニや皮膚病になってしまう恐れもあるので、温浴をして常に清潔にすることが大切です。

水分補給に効果的

フトアゴは水入れから積極的に水を飲むことは少ないと思います。ほとんどは野菜からの摂取だと思います。しかし知らないうちに脱水になってしまう危険性も考えられます。しかし水が嫌いなフトアゴですがなぜか温浴中は喉が渇いていれば積極的に水を飲んでくれます。そのため脱水にならないために温浴は大切なことだと思います。

排泄を促進してくれる

温浴をすることによって血行が良くなるので、腸内の働きも活発になり排泄を促進してくれる効果があります。慣れてくると温浴中に排泄をするようになるので、ケージ内を清潔に保つことができます。

温浴の方法

容器

温浴の容器は身体全体が入る大きさのプラケースやバットを使いましょう。

お湯の温度

お湯の温度は36℃前後が丁度良いです。水温計を用意して常にチェックしながら行いましょう。冬場などはすぐに水温が下がってしますので、必ず暖かい部屋で行うように注意してください。

水位

水位は身体が踏ん張れるくらいの深さで必ず頭がでる深さにしてください。身体が浮いてしまう高さは溺れてしまう危険があるので注意してください。

温浴の時間

温浴の時間は長くても10分程度にしておきましょう。あまり長いとストレスになってしまうので注意してください。また身体をばたつかせていたり、容器から出たがっていたら早めに終わるようにしてください。基本的には排泄をしたら出してあげるのが丁度良いかと思います。

温浴のタイミング

フトアゴは朝起きたばかりの時間帯は体温がまだ低い状態です。体温が低い状態で温浴をしてしまうと、身体の温度変化がストレスになってしまい体調を崩してしまいます。身体が暖まってくるお昼以降が丁度良いでしょう。またご飯を食べてすぐ行うのもストレスになるので、最低でも1時間は空けてから行うようにしましょう。

注意点

容器から出したら必ず身体はしっかりと拭くようにしてください。身体が濡れたまま放置してしまうと、体温が下がってしまい体調を崩してしまいます。お湯から出したら乾いたタオルでしっかりと拭くようにしましょう。

頻度

温浴の頻度は1週間に2~3回行うのが丁度良いかと思います。

水が嫌いな個体の慣らし方

フトアゴは水が嫌いな子が多いようで、温浴を行おうとすると嫌がってしまうこともあるようです。嫌がっているのに無理やりやるのは逆にストレスになってしまうので注意してください。水の慣らし方は、脱皮中の時にスポイトなどでお湯をゆっくりとかけてあげる方法が効果的です。必ず冷たい水ではなくぬるま湯で行うようにしてください。最初は嫌がるかもしれませんが、お湯をかけることで脱皮がしやすくなると分かると自然と怖がらなくなるようです。水に慣れてきたら温浴に挑戦してみましょう。その際最初からお湯を張っているのではなく、容器に入れたら徐々にお湯を追加していくようにしてください。だんだんと深くしていって少しずつ慣らしていきましょう。

まとめ

温浴は正しい方法で行えば様々な効果があります。しかし水が嫌いな子にはストレスになってしまうので注意が必要です。必ず注意点などを良く確認してから行うようにしましょう。

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