コザクラインコの餌は様々な種類があり、健康に育てるには適切なものを与える必要があります。今回はエサの種類や与え方について紹介していきます。
主食
コザクラインコの主食は穀物種子になります。アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードが混合されているものが販売されているので、そちらを主食として与えましょう。殻付きとむき餌があります。むき餌は主に幼鳥やクチバシに障害のある個体に食べさせるもので、成鳥には与えないようにしてください。殻には栄養が多く含まれているので、むき餌では栄養不足になってしまいます。また赤色や緑に着色されているものは避けるようにしてください。たまにコザクラインコがパッケージの商品がありますが、配合バランスが悪く、ヒマワリやドライフルーツなど脂肪分や糖分が高いものが多く入っていることがあるので注意が必要です。選ぶ際は配合されているものをよく確認してから購入するようにしましょう。
穀物種子の配合
種子類は配合バランスが重要になります。基本的にヒエが多く、カナリーシードが少ない方が良いとされています。目安としてヒエを7で他を1に配合すると丁度良いです。
餌の量
餌は一日に体重の10%ほどの量を食べるといわれています。一日に与える量は、餌がほんの少し残っているくらいが丁度良いです。換毛期には代謝が上がり、食欲が増す個体もいるので、その鳥の状態に合わせて調整してください。
ペレット
種子類だけでは、ビタミンやミネラルの栄養成分が少なく、副食として野菜などを与える必要があります。反対にペレットの場合は、副食を与えなくてもこれだけで必要な栄養をバランス良く摂ることができます。種子類を主食に与えるよりも、ペレットを与えて育てた方が長生きするといわれています。しかし嗜好性が低く、種子類からペレットに切り替えが難しいのが欠点です。またペレットには通常時用の他に、成長期用、繁殖期用など様々な種類のものが販売されています。個体の状態によって選ぶようにしましょう。
ペレットの切り替え方法
ペレットは嗜好性が低いので、最初は食べてくれない場合がよくあります。そのため徐々にペレットに慣らしていく必要があります。まずはペレットをすりつぶして粉状にします。粉状にしたものを種子類の主食に振りかけておきます。これで種子類を食べる時に、自然にペレットが口の中に入ります。こうすることでペレットの味を覚えてもらいます。これを何日か続けたら、今度は朝食にペレットのみを与えてみましょう。夕食の時に確認して、食べているようであれば夕食もペレットを与えます。食べていない場合は種子類を与えます。食べているか心配な時は体重を量ってみて確かめると良いでしょう。それを繰り返してペレットに切り替えていきます。切り替えられる期間は、すぐに食べてくれる時もあれば、数か月かかる時もあるようです。
副食
穀物種子を主食にしている場合は、ビタミンやたんぱく質が不足してしまうので、それを補うために与えます。ペレットを主食にしている場合は与えなくても大丈夫です。
野菜類
鳥にはビタミンAが必要といわれています。そのため栄養豊富な野菜を与えましょう。与えると良い野菜は、コマツナ、チンゲンサイ、豆苗、ブロッコリー、ニンジンなどになります。また野菜は農薬を使っていない無農薬の野菜を与えるようにしてください。
ボレー粉、カトルボーン
こちらはミネラルとカルシウムのために与えるものです。ボレー粉は牡蠣殻を砕いたもので、カトルボーンはイカの甲になります。ボレー粉は着色されていない白い物を選ぶようにしてください。またボレー粉は汚れていることが多く、水洗いしてから与えた方が良いとされています。洗った後は天日干しをして完全に乾かしてから与えてください。濡れたままだとカビが生える危険があるので注意が必要です。カトルボーンは小さく砕いて容器などに入れて与えましょう。
おやつ
おやつは栄養面からみると与えなくても良い餌です。しかしおやつを通して信頼関係やしつけ、おしゃべりを教える時にとても役立つものになります。喜ぶからといって与えすぎると、肥満や栄養バランスが悪くなってしまうので注意が必要です。
果物類
リンゴやバナナ、みかん、いちごなどの果物をおやつとして与えることができます。しかし果物は糖分が高いので与えすぎは禁物です。
ひまわりの種、サフラワー
こちらも鳥の大好物になります。しかし脂肪分が高いので、与えすぎると肥満や発情を促進させてしまうので注意が必要です。
栄養剤
栄養剤は野菜嫌いな個体や偏食で栄養バランスの悪い個体に与えるものになります。ペレットや野菜をしっかりと食べている個体には必要のないものになります。粉状と液体状のものがあり、餌に振りかけて与えます。栄養があるからといって与えすぎも良くありません。その鳥に不足している栄養素を適量与えるようにしてください。
野草
野草も与えることができます。自然から採取する場合は、犬のフンや、排気ガス、農薬に注意してください。与えてもよい野草は、ハコベやナズナ、エノコログサ、スズメノカタビラ、イヌエビ、オオバコ、たんぽぽ、シロツメグサなどです。毒がある野草もあるので、よく調べてから摂取するようにしてください。
食べさせてはいけないもの
基本的に人の食べ物は、塩分や糖分が多いため与えてはいけません。果物類ではアボカドやもも、アンズ、ビワ、リンゴの種などは中毒を引き起こす成分が入っています。またアジサイやチューリップ、スイセン、ポインセチア、ニチニソウなどの花にも毒が含まれています。
最後に
コザクラインコの餌は与えてよいものや、駄目なものがたくさんあるのでよく調べておく必要があります。健康的に育てるためにも、栄養価の高いエサを与えるようにしましょう。
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