ハリネズミはトゲトゲの針を持ち、とても可愛らしい顔をしているハリネズミ。最近ペットとしてとても人気が高くなってきています。しかしハムスターのように手軽に飼うことは難しい種類です。今回はハリネズミの飼育方法や特徴、注意点などを紹介していこうと思います。是非参考にしてみてください。
特徴
ハリネズミは哺乳類の中のハリネズミ目というカテゴリーに分類されます。背中にトゲを持ち、危険が迫ると体を丸めて針を立たせます。食性は昆虫などの動物質の餌を好みます。また夜中に活動する夜行性になります。
寿命
寿命は約5~10年と言われています。適切な環境で飼育していればとても長生きしてくれます。
性格
性格はとても臆病でビックリするとすぐに針を立てて丸まってしまいます。飼い始めてから慣れるまでには時間がかかると思っていた方が良いかと思います。慣れてくると触っても針を立てなくなり、触っても痛くなくなります。
最適な温度・湿度
最適な温度は約23~28℃になります。湿度は40~55%を保つようにしましょう。比較的低い湿度を好みます。
販売価格
ハリネズミの販売価格はカラーによって変わってきます。一般的なカラーは1万~2万円、珍しいカラーの場合は2~4万円ほどになります。またお店によっても価格は変わってきます。
飼育用品
ケージ
ハリネズミの飼育容器はケージタイプと水槽タイプの2種類があります。それぞれ特徴があるので説明していきます。ケージの広さは飼育用品や回し車などを置いてもある程度のスペースが確保できるように、底面積が90×60cmはあった方が良いでしょう。高さはそれほど必要はなく、立ち上がった時に頭をぶつからなければ大丈夫です。しかし低すぎると脱走されるので注意してください。
ケージタイプ
ケージの場合はウサギ用かモルモット用のものが適しています。様々な種類や大きさがあるので選択の幅が広いです。扉が大きく、開けやすいので掃除をする際にはとても便利なのが最大のメリットです。また金網状になっているので風通しがよく夏場の管理には適しています。反対に冬場は温度管理が難しいのが欠点です。最初から付属しているスノコはウサギ用でハリネズミの足の大きさには適していません。そのため足が引っ掛かり落ちてしまうこともあるので取り外す必要があります。その代わり下に床材を敷く必要があります。
水槽
水槽は保温性が高いので冬場の温度管理がラクになります。反対に夏場は空気がこもってしまうので温度の上がりすぎに注意が必要です。水槽にはガラスとアクリルの2種類があります。ガラスは結構重さがありメンテナンスの際は大変です。アクリルの方が軽いのでお勧めです。しかしガラスよりもアクリルの方が高価で傷がつきやすいのが難点です。
床材
床材は様々な種類がありウッドチップ、ペットシーツ、牧草、新聞紙、トイレ砂などがあります。様々な種類があるので、掃除の頻度やレイアウト、飼育者の好みで決める必要があります。それぞれメリットやデメリットがあるのでよく調べてから選ぶようにしましょう。
詳しくはこちらで説明しています。
ハリネズミの床材はどれを選べば良いのか?おすすめは?寝床
寝床はハリネズミが安心して休んだり睡眠をとる際に必要になってきます。隠れることができれば何でも大丈夫ですが、必ず中が暗くなるものにしましょう。小動物用や爬虫類用の物が適しているでしょう。またフリース生地で作られたハリネズミ専用の寝袋も販売されています。フリース生地の場合は齧ったりして糸がほつれていたら、足が引っ掛かる可能性があるので注意が必要です。
食器、水入れ
食器は倒れないような重さがあり丈夫なものを選びましょう。また床材が食器の中に入らないようにある程度の深さがあるものにしてください。材質はプラスチックは傷がつきやすいので、陶器製の方が傷がつきにくいので適しています。水入れは給水ボトルが衛生的で良いでしょう。飼い始めの頃はしっかりと給水ボトルから水が飲めているかよく観察するようにしてください。あまり飲めていないようなら慣れるまでは床に置くタイプの水入れで対処しましょう。床置きタイプは床材などが入りやすいのでこまめに交換するようにしてください。食器類はトイレから離しておきましょう。扉の近くが便利で良いでしょう。給水ボトルは少し顔を上げて届く高さに設置してください。飲み方を見て飲みづらそうだったら調節してあげましょう。
トイレ
トイレは個体差もありますが中には覚える子もいます。トイレを覚えてくれれば掃除がラクになるので頑張ってトレーニングしてみましょう。トイレはハリネズミ専用の物が販売されています。トイレ砂も専用の物があります。覚えさせるにはおしっこや糞が付いたチップなどをトイレに入れることで、トイレということを認識させます。置く場所はケージの四隅にエサ入れと水入れからは離して設置しましょう。
温度計・湿度計
ハリネズミ飼育は温度管理と湿度管理が重要になってきます。必ずケージの近くに設置してこまめにチェックするように心掛けてください。また水槽の場合は必ず中に設置すようにしてください。
ヒーター
冬場の温度管理にはプレートヒーターや保温電球が必要になります。
回し車
回し車は運動不足の解消やストレス解消になるのでスペースがあれば入れてあげましょう。大きさはなるべく大きい物を選んでください。回し車の足場は隙間がない板状になったものにしてください。隙間があると足が引っ掛かりケガをしてしまいます。
トンネル
トンネルは潜り込んで遊ぶための物です。トンネルは体が引っ掛からない大きさのものを選びましょう。トンネルで遊んでくれれば爪の伸びすぎをある程度は防いでくれます。
体重計
ハリネズミは痩せているか太っているのか体型で判断するのが難しい動物です。そのため健康管理のために週に1回は体重を量るようにしてください。
ピンセット
ピンセットはコオロギやミルワームなどの昆虫類を扱う際に必要になってきます。
爪切り
爪が伸びすぎていたら切ってあげる必要があります。小動物の爪切りか赤ちゃん用の爪切りが使えます。自分が使いやすいものを選びましょう。
砂浴び容器
砂浴びを好む個体もいるようです。ストレス発散にもなるので、たまに砂浴びをしてあげても良いかもしれません。砂は小動物用の物が販売されています。
ケージの置き場所
適していない場所
- 直射日光のあたる場所
- 振動の多い場所
- 電化製品の近く
- エアコンの風が直接あたる場所
- 他の動物の近く
- 風通りの悪い場所
まとめ
今回は飼育用品について紹介しました。注意点などもあるのでよく検討してから揃えるようにしましょう。
コメントを残す