ハリネズミの餌は何を与えたらよいのか?

ハリネズミ

ハリネズミの餌は健康に成長するのにとても大事な要素になります。適切な餌を与えることでハリネズミも喜んでくれるはずです。今回は適した餌の種類や与え方などについて詳しく説明していこうと思います。是非参考にしてください。

基本の食事

ハリネズミの食性は昆虫食傾向の強い雑食性になります。野生では昆虫やミミズ、カタツムリ、カエル、トカゲ、果実、キノコ類などの様々な種類のものを食べて生活しています。そのため飼育下でも動物性たんぱく質のフードの他に野菜などの副食などを混ぜてバランスよく与える必要があります。基本的な1日の食事は主食にペットフード、副食に昆虫類や野菜類を与えるのが一般的です。

与える量

  • 主食のペットフード⇒大さじ1~2杯
  • 昆虫類⇒少量
  • その他の動物質(ささみやゆで卵)⇒少量
  • 野菜や果実⇒少量

与える時間と回数

ハリネズミは夜行性で夜に活動しています。そのため活動を始めた時に与えるのがベストです。回数は1日1~2回が丁度良いです。

ペットフードの選び方

ペットフードとはハリネズミフードやドッグフード、キャットフードのことを言います。ペットフードのメリットは様々な原材料が混ざっているので、バランスよく色々な栄養素を取ることができます。

フードを選ぶときは原材料や成分表示をよく確認すること

原材料の見るポイントは一番最初に肉類や昆虫などの動物質が書いてあるものを選ぶようにしましょう。原材料は多い順に書かれているのが一般的で最初に大豆などの穀物が記載されているフードは選ばないようにしてください。成分表示のポイントはタンパク質は28~35%、脂質は10%~15%のものが理想的です。また賞味期限も良く確認しましょう。あまり大量に入っているフードはなくなる前に悪くなってしまうので、なるべく小分けになっている製品を購入した方が良いでしょう。

ドライとウェットはどちらを選べば良いのか?

ハリネズミフードやキャットフードには、水分の少ない固形タイプのドライタイプと缶詰などに入っている水分量の多いウェットタイプの2種類があります。それぞれメリットやデメリットがあるので説明していきます。ドライタイプは硬いのでよく噛んで食べることで歯垢が付きにくくなるメリットがあり、歯周病の予防にもなります。その反対にウェットタイプは歯につきやすいという欠点があります。しかし野生ではあまり硬い物は食べないようで、硬すぎると歯に負担がかかってしまうのではないかと言われています。どちらもメリットやデメリットがあるようです。そのため一番適しているのはドライタイプのフードをふやかして与える方法です。ふやかして与えることで丁度良い硬さにすることができます。

副食の種類

副食の種類には昆虫やピンクマウス、ささみやゆで卵があります。それぞれ特徴があるので紹介していきます。

昆虫類

ミルワーム

ミルワームはゴミムシダマシの幼虫でペットショップや爬虫類店などで購入することができます。幼虫から数回脱皮してさなぎから成虫になります。どの段階でも与えることができます。赤ちゃんには脱皮したばかりの柔らかいものが適しています。しかし購入したばかりのミルワームはカルシウムとリンのバランスが悪く栄養状態は良くありません。そのため購入してきたら別の容器で飼育して栄養価を高めてから与えるようにしましょう。

ミルワームの育て方

プラケースで飼育します。床材としてふすまというミルワーム専用の物が販売されているので3~5cmくらい敷き詰めます。成虫になると脱走されるので、必ずフタは閉めるようにしましょう。餌としてはリンゴやコマツナ、にんじんなどの野菜にカルシウム剤を振りかけたものを与えます。他にはペットフードなどを少量入れておきましょう。野菜類はカビが生えやすいので注意してください。2週間くらいでさなぎになり成虫になってしまいます。成長を止めたい場合は冷蔵庫に入れます。また暖かい場所に戻せば成長します。

コオロギ

コオロギにはフタホシとイエコオロギの2種類がいます。フタホシの方が動きが遅いのでハリネズミには適しています。与える際にはカルシウム剤で栄養強化してからのほうが良いでしょう。

昆虫類の与え方

与え方はペンセットでつまんで顔の下に近づけてみましょう。顔の上からだとビックリしてしまうので必ず下から近づけてください。またピンセットはケガをさせないようにステンレス製ではなく竹製の物を使うようにしましょう。ミルワームは逃げ出さない程度の深さの皿に入れてケージの中に置いておくこともできます。コオロギは放し飼いにしておくとハリネズミに攻撃することもあるので、必ずピンセットから与えるようにしましょう。

その他の副食

ピンクマウス

ピンクマウスは生まれたばかりマウスの赤ちゃんになります。爬虫類店などで冷凍されて販売しています。とても栄養価が高く嗜好性が高いので、栄養をつけたい時に適しているエサです。栄養価は高いですが、脂肪分も高いので与えすぎると太ってしまうので注意が必要です。ピンクマウスは冷凍されているのでお湯で解凍してから与えます。表面だけ解凍されていて内臓などの真ん中の部分が凍っている場合もあるので、完全に中まで解凍されているか確認してから与えましょう。冷たい餌は消化不良の原因にもなるので注意してください。

肉類

肉類はささみやレバーなどです。ささみやレバーは高たんぱくで低脂肪、高栄養なのでとても良い餌です。生のままだとサルモネラ菌の危険があるので、必ず茹でて火を通してから与えてください。

ゆで卵

ゆで卵も与えることができます。生ではなく必ず茹でてから与えてください。高たんぱくで栄養価が高いですが与えすぎると太ってしまうので注意してください。

野菜と果物

野生下でも量は少ないですが、野菜や果物を食べているようです。そのため飼育下でもたまに与えると良いでしょう。

与えてよいもの

与えて良い野菜はニンジン、コマツナ、サツマイモ、カボチャ、トマトなどです。小動物が食べても大丈夫なものはほとんど与えても良いでしょう。食べやすい大きさにカットしてから与えてください。果物はリンゴ、バナナ、ナシ、いちごなどです。ただし果物は糖分が高いので与えすぎは肥満の原因になるので注意してください。

与えてはいけない食べ物

ジャガイモの芽などは中毒になるので与えてはいけません。ネギや玉ねぎ、ニラ類は貧血や下痢の危険があります。生の豆類も毒性があります。他にはアボカド、アンズ、梅、桃、スモモ、ビワ、アーモンドなどです。また人間の食べ物もダメです。特にチョコレートなどのお菓子類は絶対に与えてはいけません。

まとめ

ハリネズミの餌はペットフードの他に昆虫類や野菜類などの副食をバランスよく与える必要があります。毎日同じメニューだと飽きてしまうので、色々なバリエーションの食事を与えて健康に飼育していきましょう。

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