デグーに適した餌、与える量、おすすめのフードについて

デグー

デグーを飼育する上で、慎重にならなければいけないのは与える餌の種類です。与える餌によっては、上手く成長することができなかったり、病気の原因になってしまうこともあります。そのため飼育する前に、しっかりと情報収集をしてデグーにとって必要な餌はどれが良いのか確認しておくことが大切です。

デグーの主食は牧草

野生のデグーはイネ科の植物や植物の葉、枝などを食べて生活している完全草食動物になります。そのため飼育下でも草食性の餌を与える必要があります。主食はチモシーという牧草、補助食としてペレットを少量与えるのが一日の基本的な食事になります。

チモシー

牧草の種類

主食として与える牧草には、大きく分けて2種類あり、イネ科とマメ科に分けることができます。

チモシー

チモシーはイネ科の植物を乾燥させたもので和名をオオアワガエリと言います。チモシーは1年に刈り取る時期で呼び方が違い、1番刈り、2番刈り、3番刈りに分けられます。

1番刈り

1番刈りは春から夏にかけて収穫されたもので、繊維が硬く栄養バランスが優れているので1番主食に向いている言えます。また繊維が硬いので歯の伸びすぎを防止してくれる効果もあります。

2番刈り

2番刈りは夏の終わりから秋に収穫されたもので、1番刈りよりも葉が柔らかく食べやすいのが特徴です。そのため体の小さい子供や老齢期の子に与えるのに適している牧草になります。

3番刈り

3番刈りは冬の初めに収穫されたもので、栄養化はあまりありませんが2番刈りよりも柔らかく食べやすいのが特徴です。そのため歯が弱い子、牧草を食べ慣れていない子などに与える場合に有効です。また葉が柔らかいので寝床などに使うことができます。

アルファルファ

アルファルファはマメ科の植物で高カロリー、高カルシウムで栄養化の高い牧草になります。高カロリーで栄養価が高いため、赤ちゃんや妊娠中などの栄養が必要な子に与える餌になります。健康的な大人の個体に与えすぎると太ってしまうので注意が必要です。

牧草の与え方

牧草はいつでも食べられるように、牧草フィーダーなどの入れ物を利用して、ケージの中に常に入れておきましょう。与えた牧草が残っていても、そのまま放置せずに新しい物に交換するようにしましょう。そのまま放置してしまうと、湿って鮮度が落ちたり、排泄物などで汚れてしまいます。古い牧草よりも新鮮な牧草の方が食欲も増すので、面倒くさがらずに交換するようにしましょう。また牧草は個体によって好みがあるので、色々なメーカーの製品を試して与えてみるのが良いでしょう。

補助食としてペレットを与えよう

ペレットとは粉末状の飼料を円筒状に固めたもののことを言います。

ペレットの必要性

野生のデグーは何種類もの餌を食べて生活して暮らしています。それは様々な微量栄養素を摂取しているということになります。なのでチモシーだけでは、栄養に偏りが出てしまいます。そのため、牧草だけでは摂取できない栄養素を補うために、ペレットを与える必要があります。

ペレットの選び方

ペレットを選ぶ際には、裏面の成分表や原材料を確認して選びましょう。デグーに適しているのは、タンパク質が多すぎない、繊維質が多い、脂質が低い物、原材料には牧草が多いものを選ぶようにするとよいでしょう。また賞味期限がしっかりと明記されている製品を選ぶようにして下さい。開封したものは早めに使い切るようにして、適切に保存して鮮度を保つようにしましょう。

ペレットの与え方、与える量

与える量は体重の約5%を目安にして与えるようにします。また体格や成長具合などによっても与える量が変化してきます。そのため良く観察して、適量はどのくらいか調整していく必要があります。ペレットは1日の決まった時間に与えるようにしましょう。また牧草と違いペレットは常に食べられる状態にしておくことはやめておきましょう。牧草よりも嗜好性が高いので、ペレットだけを食べすぎてしまうことがあるためです。牧草を主食にペレットは補助食として与えるように心掛けるようにしましょう。

野菜

野菜はビタミンやミネラルが豊富なため、食事のメニューに加えることができます。食事のバリエーションを増やすことは大切なことです。

野菜

与えても良い野菜

キャベツ、チンゲンサイ、コマツナ、大根の葉、ニンジンの葉などの葉野菜を与えることができます。

与えない方が良い野菜

主に糖質の多い野菜は糖尿病などの危険性があるので控えるようにしましょう。またホウレンソウなどのシュウ酸を多く含む野菜にも注意が必要です。その他にレタスは栄養化が低く水分が多いため与えるメリットがありません。なるべく栄養価の高い野菜を与えるようにしましょう。

野菜の与え方

基本的に野菜は少なめで主食をしっかりと食べられる量にしましょう。また水分の多い野菜は、与えすぎるとお腹を壊してしまうこともあるので注意が必要です。

乾燥野菜

市販されている乾燥野菜を与えることもできます。購入する際は添加物の入っていない製品を選ぶようにしましょう。また生野菜よりも乾燥野菜の方を好む個体も多いようで、水分が飛ぶことで甘みが凝縮しておいしくなるみたいです。栄養化も生野菜とほぼ変わらず、長期間の保存も可能なのでとても使い勝手のよいものです。

野草

自然界に生えている野菜も与えることができます。与えても大丈夫な野草はタンポポ、ナズナ、オオバコ、レンゲソウ、クワなどです。乾燥タイプの野草もペットショップなどで販売されています。また森や山などで摘んで来る際は、排気ガスや農薬、除草剤などで汚染されていないかしっかりと確認してから行いましょう。

その他の食材

野菜や野草の他に与えることができるのは、穀物や果実、種実類などがあります。デグーにとってとても大好物な食材です。しかし与えすぎると肥満の原因になるのも事実です。これらの食材は日々の食事というよりもおやつとして、たまに少量与える程度にしておきましょう。デグーと仲良くなりたい時や、食欲があまりない子などに与えるのが良いでしょう。

デグーに与えてはいけないもの

人間が普通に食べている中にも、デグーにとっては毒になるものがたくさんあります。与えても良い物かしっかりと調べてから与えるようにしましょう。

毒性があるもの

注意
ネギ類、ジャガイモの芽、ソラニン、生の大豆、アボカド、バラ科の果実(サクランボ、ビワ、ウメ、アンズ、モモ、スモモなど)

人間の食べ物

人間の食べるお菓子やチョコレート、ケーキなどは絶対に与えてはいけません。糖分や塩分が多すぎるので、糖尿病などの原因になってしまいます。チョコレートには中毒症状を起こす成分が含まれているので注意です。また牛乳は乳糖を分解することができずに、下痢をしてしまうことがあります。ミルクを飲ませる場合は、市販のペット用ミルクを与えるようにしましょう。

終わりに

デグーを健康に飼育するには、餌はとても大事なものになります。飼い始める前にしっかりと調べてから購入するようにしましょう。

 

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