自然界のデグーは、1匹のオスと2~3匹のメスからなる小さな群れで活動しています。そのため飼育下でも多頭飼育をすることが可能です。
目次
同居可能な組み合わせ
多頭飼育にも同居しやすい組み合わせもあれば、相性が悪い場合もあります。
メス同士が1番成功しやすい
多頭飼育する場合はメス同士が1番成功しやすい組み合わせになります。オス同士の組み合わせは、縄張り争いや順位付けなどで喧嘩になる場合があるので、やめた方が良い組み合わせです。メス同士が成功しやすいですが、相性もあるので必ず仲良くなれるわけではないので注意してください。
オスとメスのペア
オスとメスのペアも同居しやすい組み合わせです。しかしペアだと当然、交尾をして子供ができます。繁殖を望まない場合は避けるべき組み合わせです。
離乳前から一緒に暮らしているオス同士
離乳前から一緒に同居している兄弟であれば、相性が良ければ可能です。しかし喧嘩している場合は、すぐ別に飼育しましょう。
メリット、デメリット
メリット
- デグー本来の生態に合っている
- 飼い主が遊べなくても寂しくない
- デグー同士の可愛い仕草が見れる
デメリット
- 人に懐きにくくなる
- 喧嘩が起きることがある
- 妊娠してしまうことがある
多頭飼いは懐きにくくなる
多頭飼育していると、同居しているパートナーに満足してしまい、飼い主には懐きにくくなる場合があります。自然界では群れで生活しているため、単独飼いでは寂しくなり懐きやすいようです。そのため最初に単独飼育して懐かせてから、同居することをお勧めします。しかし必ずしも懐きにくくなるというわけでもなく、多頭飼育でもベタ慣れになる子もいます。
同居の手順
多頭飼育する場合は、いきなり同じケージに入れてはいけません。同居させるにはしっかりと手順があるので、焦らずに行うようにして下さい
手順1
同居の前にお互いの存在を認識させる必要があります。同居させたいデグーのケージを隣同士に置いて、存在やにおいなどを知らせます。
手順2
1週間くらい経過したら、さらにお互いの存在を知る必要があります。相手の匂いのついた砂や床材、寝床などを交感しましょう。
手順3
手順2を何回か繰り返したら、新しいケージなど、どちらの縄張りでもない場所で直接会わせてみます。会わせた時に激しい喧嘩になるような場合は、一旦中止して後日挑戦しましょう。喧嘩をしないようであれば、徐々に一緒にいる時間を長くしていきます。
仲良くできそうであれば一緒にしてみる
毛づくろいしあっていたり、仲がよさそうであれば一緒に飼育してみましょう。最初は喧嘩をしていないか良く観察して、仲が悪そうであればすぐに別々にして下さい。しっかり餌を食べているか、便の状態、身体にケガをしていないかなどもチェックしてください。
多頭飼育の注意点
喧嘩にも深刻なものと、そうでないものがあります。デグーは群れの中で順位をはっきりさせる動物なので、マウンティングや尿をかけるといった行動をとる場合があります。マウンティング程度の小競り合いでしたら心配する必要はありません。順位付けが終わった後は落ち着くことがほとんどです。また食べ物やおもちゃの取り合いなどの小競り合いも軽いものであれば大丈夫です。小競り合いが激しくなって、噛みついたり、取っ組み合いの喧嘩をするような場合は別々にする必要があります。また冬から春にかけての繁殖シーズンは喧嘩が増えることもあります。
最後に
デグー同士毛づくろいしている姿はとても可愛らしい光景です。多頭飼育の注意点を踏まえて挑戦してみるのも良いかと思います。
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