ヒョウモントカゲモドキの病気、対処方法について

もしも病気になってしまったら

ヒョウモントカゲモドキの体調が悪かったり、様子がおかしかったりしたら、動物病院で診てもらうのが確実で安心できると思います。購入する前に爬虫類を診てもらえる病院を事前に調べておくと良いでしょう。調べ方はエキゾチック外来、エキゾチックアニマル専門などでネットで検索すると出てくると思うので是非参考にしてください。

脱皮不全の対処方法

乾燥した環境や個体の代謝に異常がある場合に皮が残ってしまったり、脱皮不全になってしまうことがあります。もし脱皮不全になってしまったら、霧吹きでぬるま湯を吹きかけてあげることで取れやすくなります。あとはピンセットで優しく慎重に取ってあげてください。そのまま放置してしまうと皮膚が壊死してしまうこともあるようなので気をつけましょう。脱皮不全にならないためには温度管理、湿度管理も大事ですが、脱皮中にハンドリングなどしてしまうと警戒して途中でやめてしまうこともありますのでストレスを極力かけないように注意しましょう。

クリプトスポリジウム感染症

餌をちゃんと食べているのに痩せていく場合は危険です。他には下痢をしていたり、食べたものを吐き戻してしまうなどの症状があればクリプトスポトジウムという病気になっている可能性があります。この病気は寄生虫の感染症です。また感染してる個体の糞から健康な他の個体にも感染する恐れがありますので、複数で飼育してる場合は必ず病気の個体は隔離して飼育するようにしてください。ヒョウモンをショップで選ぶ際には糞などの状態をよく観察してから購入するようにしましょう。

注意
クリプトプポトジウムに感染したら必ず隔離して飼育しよう。
クリプトスポリジウムはとても強力なものなので使用したケージやピンセットは熱湯消毒や塩素などで殺菌しなくてはいけません。またこの病気は未だに治療方法は見つかっていません。延命的な飼育を続けていくしかないのが現状です。急激な環境変化や温度変化で体調を崩した個体などが感染することがあるようなので日頃の管理は徹底しなくてはいけません。

クル病

クル病とはカルシウムが不足した環境が原因で、骨が柔らかく変形してしまう病気です。成長期の個体や妊娠中の栄養が必要な時期になりやすく、成長不良、食欲の低下などが起こります。治療にはカルシウム剤をエサに振りかけて与えたり、ビタミンDの投与が有効です。

メモ
クル病にはカルシウム+ビタミンDを与えよう!

クル病にならないように日頃から栄養価の高いエサを与えるように心がければ防げる病気です。疑わしい場合には速やかに爬虫類を診察してくれる獣医師に診てもらいましょう。

腸閉塞

腸閉塞はエサと間違って床材をたべてしまい、腸につまって排泄がうまくできなくなることをいいます。症状は食欲の低下、エサを吐き戻す、便秘になる、お腹が不自然に膨れ上がるなどの症状が起こります。腸閉塞の症状がある場合はすみやかに病院で診てもらってください。病院ではレントゲンを撮ってもらい、外科手術が必要になる場合があります。腸閉塞を防ぐためには床材はなるべくキッチンペーパーなど誤飲しても大丈夫なものを使うようにしましょう。またコオロギも必ずピンセットから与えることで防ぐことができます。

マウスロット

マウスロットの症状は口が半開きになり口の動かし方がおかしくなる、口の周りにチーズ状の塊のようなものが見られます。これは何らかの細菌が原因で不衛生な環境で飼育すると感染してしまうようです。治療方法は抗生剤や消毒液などを病院で処方してもらい治療します。マウスロットにならないためには掃除などは徹底して常に清潔な環境で飼育するように心がけてください。

飼育Q&A

 

餌を食べてくれない

購入したばかりの個体や、新しい環境に慣れていなかったり、以前と違うエサの場合はエサと認識していないということも考えられます。環境に慣れるまではハンドリングはなるべく避けた方が良いでしょう。慣れればすぐに食べてくれるので心配はいらないと思います。これまでは普通に食べていた場合は飼育温度が下がりすぎている可能性もあるので確認して見てください。15度を下回ってしまうと活性が落ちて餌食いは確実に落ちます。それ以外の場合は病気になっている恐れもあるので獣医さんに診てもらうことが確実だと思います。

尾が切れてしまった、大丈夫?

トカゲの仲間は危険が迫ると自分から尾を切る習性があります。切れてしまってもやがて尾は再生するので心配はいりません。またヒョウモントカゲモドキはしっぽに栄養を蓄える性質があるので、尾が切ってしまった個体には十分に栄養を与えるようにしてあげてください。

同じ容器に2匹入れても大丈夫?

ほかの爬虫類と同じでオス同士は縄張り争いで喧嘩をしてしまう可能性が極めて高いです。なので多頭飼育はしないほうがトラブルは防げると思います。メス同士であれば問題ない場合も多いですが特に多頭飼育は何のメリットもないので、単独飼育を行うべきだと思います。

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