リクガメの病気、対処方法

リクガメ 赤ちゃん

リクガメを診てくれる動物病院を探しておこう

リクガメを診てくれる動物病院は決して多くはありません。飼育する前に事前に探しておきましょう。ネットで検索すればすぐに見つけられるはずです。リクガメが体調が悪くなり病院に連れていく際は、便や嘔吐物を持っていくとスムーズに診察してくれます。また飼育環境や食事の内容なども詳しく説明できるようにしておきましょう。

病気の種類と治療方法

 

口内炎

原因、症状

口の中に炎症や白い斑点、膿などが見られたら口内炎の可能性があります。原因は細菌やウイルスなどが主な原因です。ストレスやビタミン不足、栄養不足などで免疫力が低下しているときなどに感染することが多いようです。

治療法、対策

口内炎はウイルスや細菌が原因なので抗生剤の投与が有効です。口内炎の症状があれば速やかに動物病院で診てもらいましょう。また再発防止のため口内炎になった原因も調べておく必要があります。飼育環境を見直したり、栄養のある食事を与えるように改善しましょう。

不正咬合

原因、症状

リクガメの嘴が異様に伸びてしまい、かみ合わせが悪くなってしまう病気です。対処しないと伸び続けてしまうので注意が必要です。原因は柔らかい食事や遺伝、代謝性骨疾患などが主な原因です。

治療法、対策

不正咬合は柔らかい食事などでなることが多いので、イカの甲羅などの硬いものを与えることで伸びすぎるのを防いでくれます。野菜を与える際にも茎の部分も与えるようにすると良いでしょう。

伸びすぎた嘴は動物病院でカットしてくれるので、伸びてきたら早めに受診しましょう。

結膜炎

原因、症状

結膜炎の原因は床材などが目に入って傷ついたり、床材のアレルギー反応、細菌感染、ビタミンA不足などが原因です。目が赤く腫れたり、涙が出てくる、目が開かないなどの症状があります。目がかゆくなりリクガメが前足で搔いてしまうと悪化してしまうので注意が必要です。

治療法、対策

まず原因の可能性がある床材を直ちに交換してください。飼育環境も常に清潔に保つように心掛けましょう。また湿度が高すぎると細菌が繁殖しやすいので湿度管理も徹底してください。ビタミンA不足の時はニンジンやモロヘイヤなどはビタミンAが豊富なので副食として与えると良いでしょう。症状がひどい場合は早急に動物病院で診てもらうのが大事です。

中耳炎

原因、症状

中耳炎は耳の中に腫瘍ができている状態です。鼓膜のあたりが赤くはれてきます。耳の中に細菌が入ることで発症します。不衛生な環境や湿度が高すぎる、免疫力の低下などが原因です。悪化してしまうと耳の中に膿が溜まり最悪死んでしまうこともあります。

治療法、対策

まずは飼育環境を清潔に保つことを徹底しましょう。初期の頃は抗生剤で治りますが、悪化してしまうと切開して手術する必要があります。早期発見、早期治療が重要になってきます。

鼻炎

原因、症状

鼻炎は鼻水が出ている状態が続きます。原因は細菌やウイルス、真菌などが原因です。急激な温度変化、湿度が高すぎる、湿度が低すぎるなどの飼育環境のせいで免疫力が低下している状態の時にかかりやすい病気です。

治療法、対策

まずは飼育環境、温度管理、湿度管理を徹底して管理しましょう。鼻水が透明ではなく粘り気がある場合は悪化している可能性があります。早急に動物病院で診てもらいましょう。また複数飼育している場合は感染する恐れがあるので症状が見られたら隔離するようにしましょう。

肺炎

原因、症状

肺炎は呼吸が普段と違い息苦しい状態になりヒューヒューと音がします。鼻炎などの症状もあります。原因は細菌やマイコプラズマなどの感染が原因になります。急激な温度変化、栄養不足などで調子悪い時に感染してしまうことがあります。

治療法、対策

まずは適切な温度に設定して、栄養化の高い食事を与えるようにしましょう。症状が見られたら早急に動物病院に連れて行ってあげてください。抗生物質の投与や注射で治療します。

便秘

原因、症状

便秘の症状は長い期間排泄をしないで腸内に便が溜まってしまう状態です。食欲低下や吐き戻したりすることもあります。一週間以上排泄しない場合は便秘で間違いないでしょう。原因は食物繊維不足や水分不足、運動不足などの他に、尿路結石の可能性も考えられます。悪化すると命に関わるので注意が必要です。

治療法、対策

食物繊維の豊富なエサを与えるようにして、飼育環境を見直しましょう。軽症の場合は温浴で排泄を促すことで治ることもあります。また天気の良い日に外で運動させるのも良いかと思います。便秘が長引く場合は動物病院で早めに診てもらいましょう。

下痢

原因、症状

下痢の症状は水っぽい便、未消化の便などが見られます。悪化すると血液や粘液なども混じってきます。原因は細菌やウイルスの感染、悪いものを食べた、寄生虫、ストレスなど様々あります。エサの水分が多すぎる時も下痢になる場合があります。

治療法、対策

原因によって対処方法は変わってきます。エサの場合はなるべく食物繊維の多いエサを与えて腸内環境を良くしてあげましょう。寄生虫の場合も考えられます。寄生虫の場合は薬で駆虫する必要があります。動物病院で診てもらう時には必ず便を持って行ってください。原因を調べるために便が必要になります。

直腸脱・総排排泄仔脱

原因、症状

症状は直腸や総排泄仔から肛門が飛び出してしまいます。肛門の部分が赤く腫れて見えます。原因は下痢や胃腸炎、尿路結石などが原因です。体調が悪い時になる病気です。

治療法、対策

放置すると感染症を引き起こして壊死してしまうこともあります。飛び出してしまった部分に濡れたガーゼなどを当てて応急処置して、速やかに動物病院に連れて行ってあげてください。

尿路結石

原因、症状

原因はタンパク質やカルシウムの取りすぎなどで、膀胱内に結石ができてしまいます。普通はタンパク質やカルシウムは尿酸として排泄されますが、取りすぎてしまうと膀胱内に溜まってしまいます。結石が大きくなってくると排泄が上手く行えず落ち着きがなくなります。結石が大きくなると臓器を圧迫してしまうので注意が必要です。

治療法、対策

尿路結石になってしまったら、結石を取り出すために手術する必要があります。尿路結石にならないためにはタンパク質やカルシウムの多い食事を控えて、バランスの良い食事を与えるようにしましょう。

賢不全

原因、症状

賢不全は水分不足や尿路結石で尿道が塞がってしまった場合に引き起こされます。細菌感染の場合もあります。賢不全になると老廃物が上手くろ過されないので体調が悪くなり、尿毒症や甲羅が柔らかくなるなどの合併症が見られます。初期症状は四肢が腫れてきて、尿の色が普段よりも濃かったり異臭がしたりします。

治療法、対策

賢不全の診断は血液検査でリンやカルシウム、尿酸値の数値によって判断します。腎臓は一度悪くなると完全に良くなることは難しいです。普段からの予防が大切です。低たんぱくで繊維質の多い食事を心がけて、水分補給を十分に行うようにしましょう。

卵詰まり

原因、症状

卵詰まりは産卵中に卵が詰まってしまう病気です。カルシウム不足や栄養不足、卵の変形などが原因です。産卵前に環境が大きく変化することも原因の一つです。無精卵でも卵詰まりになる場合もあります。

治療方法、対策

治療方法は産卵を促す促進剤やホルモン剤などの投与です。卵が大きい場合は開腹手術が必要になる場合もあります。対策としては栄養価の高いエサやカルシウム剤などを与えるようにしましょう。産卵前は環境をあまり変えないでそっとしておいてあげましょう。

熱中症

原因、症状

夏場の暑い時期に日光浴をさせたり、直射日光のあたる場所で長時間放置してしまった場合に起こることがあります。気温の高い日は短時間で発症することもあるので注意が必要です。症状は泡を吹いたり、下痢や嘔吐が見られます。重症化すると死んでしまうこともあります。

治療方法、対策

熱中症の症状が見られたらすぐに動物病院で診てもらってください。真夏の日差しが強い日などは日光浴はさせない方が良いでしょう。

病気にならないために

病気にならないために飼育環境はもちろんエサや水分不足などにも注意して飼育するように心掛けましょう。また日頃からリクガメの様子をよくチェックして、様子がおかしかったら速やかに動物病院で診てもらうようにして下さい。早期発見、早期治療が大切です。

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