トゲオアガマの飼育方法、餌について

トカゲ

可愛らしい体型で、性格も大人しいので、とても人気のある爬虫類になります。

食性

食性は草食傾向の強い雑食性になります。完全草食性と紹介されることもありますが、自然界ではイナゴなどの昆虫や果実類も食べているようです。

性格

性格はとてもおとなしく、ハンドリングも容易に行うことができます。しかし輸入されたばかりのワイルド個体は、まれに気が荒い子もいるようです。

寿命

寿命は約20年といわれています。飼育方法次第では30年以上生きることもできる爬虫類になります。

ケージ

まず飼育するにあたってケージが必要になります。ケージは爬虫類専用の商品があるので、飼育する種類の大きさによって決めていきましょう。サイズはトカゲの全長の3倍以上の間口と、1.5倍ほどの奥行きが必要になります。20cmのトカゲを飼育する場合は、横60cm、奥行き35cmくらいは必要です。ケージの大きさは広いのに越したことはありません。何故かというと、トゲオアガマの場合は、高温のホットスポットが必要になるため、小さいケージだと全体が暑くなりすぎてしまうからです。ケージの高さは、ライトを設置する必要があるため、45cm~60cmは必要になります。

ライト

ライトは保温球と紫外線ライトの2種類が必要になります。保温球はホットスポットという、日光浴をして体温を上げる場所を作るためのものです。トゲオアガマは、紫外線を浴びることでビタミンD3を形成して、カルシウムを体に吸収しています。そのために紫外線ライトが必要になります。

ホットスポットの温度

ホットスポットの温度ですが約55℃~65℃が必要になってきます。ホットスポットを作る場合には、ライトの高さや向きで温度が変わってくるので、微調整しながら設置しましょう。ライトの向きは、真下に向ければ狭い範囲のみ暑くなってしまいます。真下に向けるのではなく、斜めに向けることで。暑い場所とそうでない場所が出来上がります。トカゲの反応を見ながら、調整していくと良いでしょう。

紫外線

紫外線は、スパイラルライトやメタハラ(メタルハライドランプ)を使用します。トゲオアガマは強めの紫外線が必要になるので、少し値段が上がりますが、メタハラが1番安心です。紫外線が弱いとエサ食いが悪くなったり、身体の発色も悪くなってしまうので注意しましょう。

保温器具

保温器具はホットスポットとは別にケージ全体を暖めるものになります。ケージ全体を暖めるには、専用の保温器具とサーモスタットを使います。サーモスタットは温度を調節するためのものです。

最適な温度

トゲオアガマに最適な温度は、昼間は26℃、夜間は20℃が適温です。昼間と夜で温度を変える必要があります。サーモスタットにはタイマー機能が付いているので、昼間と夜で温度を設定しましょう。夜に温度を下げないと体調を崩してしまうので注意してください。

夜に温度を下げる理由

1.昼間に温めた体温を放熱するため

体温を放熱しないと、身体に異常をきたしてしまいます。特にベビーの時期は体が弱いので注意が必要です。

2.寝るため

変温動物のため体温を下げなければ、ぐっすりと眠ることができません。

3.甲状腺異常が起こるため

夜に体温を下げないと、甲状腺に異常をきたしてしまうようです。はっきりとした理由はわかりませんが、甲状腺異常で短命になってしまいます。

床材

爬虫類用の床材は様々な種類のものが売られているため、どれにすればよいのか迷うと思います。床材を選ぶポイントを紹介します。

喉や腸に詰まらないもの

間違ってエサと一緒に飲み込んでしまった時に、消化管に詰まってしまうと非常に危険です。そのため、目の細かくて糞と一緒に出てしまうものが良いでしょう。

歩くとき滑らないもの

歩くときにツルツルと滑ってしまう床材だと、歩き方がおかしくなり、股関節に障害が起きてしまうことがあります。

シェルター

シェルターは身体を落ち着かせるために必要になります。様々な種類の物が販売されていますが、シェルターの中で丸くなってピッタリくらいの大きさのものが適しています。あまり大きすぎても落ち着かなくなってしまうので注意してください。

エサ

トゲオアガマの食性は草食傾向の強い雑食性になります。そのため主食は野菜類になります。野菜の中でも特に栄養バランスが優れているのが、コマツナとチンゲンサイになります。この2種類をメインにして、カボチャやニンジンなどをミックスして与えるのが基本的な食事になります。他にも季節の旬の野菜なども混ぜて与えると良いでしょう。

与えても良い野菜

小松菜、チンゲンサイ、カブの葉、大根の葉、ニンジン、カボチャ、豆苗、水菜、モロヘイヤ、ベビーリーフ、アシタバなど

与えてはいけない野菜

ネギ類、ニラ、ニンニク、ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリー、アボカドなど

種子類、花類

野菜の他に種子類や花類もよく食べます。鳥の飼料として販売されている、アワ玉やむき餌などを与えることができます。花類はタンポポや食用菊などの他に、トカゲ用に花類を乾燥させた商品も発売されています。野菜類の他に、たまに与えてみるのも良いかと思います。

多頭飼いについて

トゲオアガマは多頭飼育が可能な爬虫類になります。しかし必ず成功するわけではありません。特にオス同士はよくケンカするため、ペアかハーレムで挑戦すると良いでしょう。多頭飼いする前に別のケージを用意しておいて、喧嘩してしまった場合にすぐに移せるようにしておくことが大事です。

最後に

トゲオアガマは比較的飼いやすい爬虫類ですが、飼育方法をしっかりと調べてから飼育するようにしましょう。

 

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