カメレオンの餌の種類と与え方について

エボシカメレオン

餌の種類

カメレオンの主食は生きた昆虫類になります。また人に慣れた個体であれば、昆虫以外も食べてくれるようになります。ここでは与えられる餌の種類を紹介していきます。

コオロギ

カメレオンのメインの餌はコオロギになります。ペットショップなどで餌用で販売されています。種類はフタホシコオロギとイエコオロギの2種類になります。また生まれたばかりのベビーに与えられる、小さいものから、大きいものなど様々なサイズのコオロギが販売されています。もちろんコオロギは生きた状態で与えるので、コオロギも飼育しなくてはいけません。更にコオロギの栄養状態も大切になります。痩せ細ったコオロギを与えても全然意味がありません。

ガットローディングとダスティング

コオロギにもたくさんエサを与えて栄養を強化する必要があります。生き餌の栄養を強化することをガットローディングといいます。コオロギの餌は、野菜類、ペットフード、昆虫ゼリーなどです。またコオロギに、カルシウム剤やビタミン剤をふりかけて、栄養を強化することをダスティングといいます。コオロギはカルシウムが少なく、そのまま与えているとカルシウム不足になってしまいます。そのため与える前にカルシウム剤をまぶしてから与えるようにしましょう。カルシウム剤で色が白くなるので、カメレオンの餌への反応も良くなります。

コオロギの注意点

大きなコオロギになると、後ろ足にトゲが生えていて、与える際にカメレオンの口に傷をつけてしまうことがあります。与える際は、足を切ってから与えると良いでしょう。また慣れていない時期にピンセットから食べないからといって、コオロギをケージの中に放し飼いにしてはいけません。まれにコオロギがカメレオンのことを齧ることがあります。必ずピンセットから与えてください。

グラブパイ

グラブパイはアブの幼虫を粉末にした人工飼料になります。熱湯に溶かしてゲル状にしたものを与えます。栄養化も嗜好性も高いので、ピンセットに慣れた個体なら良く食べてくれます。ガットローディングやダスティングをする必要がないので、時間がない人にはとても良い餌になります。しかしコオロギよりも値段が高いのが欠点です。

ミルワーム

コオロギと同様ガットローディングで栄養強化してから与えます。ミルワームの餌は、ふすま、野菜、ペットフード、煮干しになります。こちらもカルシウム剤をまぶして与えてください。

シルクワーム

シルクワームは嗜好性が高く、栄養バランスも良いのが特徴です。しかし値段も高く、繁殖させることができないので、産卵前後や成長期に与えましょう。

ハニーワーム

こちらも嗜好性が非常に高いのが特徴です。しかしカロリーが高いので、与えすぎると肥満体型になってしまうので注意が必要です。

ピンクマウス

昆虫を主食としているカメレオンですが、慣れている個体だと食べてくれます。妊娠中や産卵後などで栄養が必要な時に与えると良い餌になります。しかしピンクマウスは、高カロリーなので与えすぎには注意が必要です。

餌の与え方

餌は基本的にピンセットで与えます。ピンセットもステンレス製ではなく、竹製の先が尖ってないものを使います。慣れていない個体には、エサ皿などに昆虫を入れてカメレオンが食べに来てくれるのを待ちます。またコオロギはジャンプ力があり逃げてしまうので、足を切って餌皿から出ないように工夫しましょう。幼体の時期は、小さなコオロギをケージ内に放し飼いで与えることができます。しかしカメレオンが成長してきて、コオロギのサイズも大きくなるとコオロギに齧られてしまうことがあります。そのため、ある程度大きくなってきたら必ずピンセットか、エサ皿から与えるようにしましょう。

与える頻度

成長期の個体や抱卵中のメスには毎日与えても問題ありません。しっかりと大きくなった成体は、毎日ではなく。1~2日おきに1回程度のペースで与えます。成体に毎日たくさん与えてしまうと、逆に食が細くなってしまったり、調子を崩してしまうことがあります。また稀にカメレオンはエサに飽きて食べなくなってしまうことがあるようです。対策としては、ピンセットでいつも同じ方向からではなく、日によって与える場所を変えてみるなど工夫して与えると良いです。それでも飽きてきてしまったら、他のミルワームやシルクワームなどを与えてみるのも良いでしょう。

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