チンチラの餌の種類、牧草、おやつについて

チンチラ グレー

チンチラを健康に飼育するうえで餌はとても大事なものです。餌の種類によっては寿命や大きさ、毛並みなどが全然異なってきます。適した餌を与えてればとても長く健康に生きてくれる動物です。そんなチンチラの餌や牧草、ペレット、おやつについて詳しく紹介していこうと思います。是非参考にしていただければと思います。

主食は牧草

チンチラの主食は牧草ですその他に副食としてペレットを与えるのが一般的な食事です。ペレットを主食だと勘違いしている方もいるかもしれませんが牧草が主食なので注意しましょう。割合は9割牧草、1割ペレットくらいが丁度良いです。エサは新鮮で質の良い物を選ぶようにしてください。ペレットはチンチラ専用のものを与えてください。

牧草

牧草を与えるメリット

なぜ牧草を与える必要性があるのか説明していきます。

歯の伸びすぎを防ぐため

チンチラの歯は生まれてきてからずっと伸び続けていますそのことを常生歯と呼びます。牧草を食べる際に上手く歯を使うことによって伸びすぎを防いでくれます。特に奥歯が伸びすぎてしまうと、不正咬合という歯の噛み合わせが悪くなる病気にかかってしまいます。奥歯は牧草を食べる時にだけ使われるので牧草を与えなくてはずっと伸び続けてしまいます。ペレットを主食にしていては駄目ということです。ペレットを食べても歯はほとんど削れることはありませんまたかじり木などを入れておけば良いのではと思うかもしれませんが、かじり木では前歯しか削れません。奥歯を削るには牧草しかないのです。

腸を活性化する

牧草は歯を削る他に、腸の環境を良くしてくれます。牧草の繊維質が腸内環境を良くして、消化を助けてくれます。腸内環境を良くすることは長寿の秘訣です。

牧草の種類

小動物用の牧草は種類が何種類かあるので紹介していきます。

チモシー

チモシーは繊維質が高く、低たんぱく質なので主食に適した牧草です。一番流通量の多い牧草で入手も容易です。チモシーには収穫した季節によって種類が異なり、一番刈り、二番刈り、三番刈りに分けられています。一番刈りが収穫シーズンの最初に刈られたもので、茎が硬く繊維質も一番豊富です。二番、三番になるにつれて柔らかくなり繊維質も減少していきます。エサに使う場合は一番刈りを、寝床などに使う場合は三番刈りを使うようにしましょう。

アルファルファ

アルファルファは高たんぱく、高カルシウムで栄養価の高い牧草です。高たんぱくで与えすぎると肥満になってしまうので主食には向きません。アルファルファは成長期の赤ちゃんや妊娠中で栄養の必要な子に与える牧草です。

オーチャードグラス

別名カモガヤと言われ、雑草として道端に生えている草です。チモシーよりも柔らかいので歯の病気の子に適している牧草です。

主食にはチモシーを

主食には低たんぱくで繊維質の高いチモシーが一番です。妊娠中や成長期の子にはアルファルファなど状況によって牧草の種類を変えていくようにしましょう。

牧草の与え方

同じ種類だけでは飽きてしまう

チンチラは牧草には適応性がありよく食べますが、毎日同じ種類の牧草を与えていると飽きてしまい食べなくなってしまいます。飽きてしまうと牧草自体をあまり食べなくなってしまいます。与える際には同じ種類だけではなくたまに違う種類の牧草も与えて飽きさせないようにしましょう。チモシーでも産地やメーカー、刈り取ったシーズンでも味が異なるので色々と試してみると良いかもしれません。また色々な種類の牧草を混ぜて与えるのもオススメです。

ケージ内に牧草は放置しない

牧草はケージ内にずっと放置してしまうと食べなくなってしまいます。チンチラは自分が踏んだり、ケージの下に散らばった牧草はあまり食べない傾向があります。与える際は1回に食べきれる量を与えて、食べ終わったら足していくようにしてください。朝と夜で2回に分けると良いでしょう。与える量は個体によって違うので、牧草の残し具合などを参考に調整していってください。

牧草の保存方法

牧草は日の当たらない、涼しくて湿気のない場所で保存しましょう。牧草を大量に購入して頻繁に開け閉めを繰り返していると、空気が入ってしまい徐々に品質が悪くなってしまいます。大量に購入した場合は、少しの量を別の袋で小分けにし、乾燥材を入れて保存するようにしましょう。そうすることでいつでも新鮮な牧草を与えることができます。

ペレットを与えるメリット

チンチラは野生ではとても過酷な環境で粗食に暮らしています。粗食でも腸内の微生物のおかげで栄養を補っています。しかし飼育下ではストレスのない生活しているので微生物の活動も低下していると考えられています。そのため牧草の他に栄養強化されたペレットを与えることで健康に成長することができるのです。またチモシーは時期によって品質や栄養価が変化しているので、その他に栄養価のあるペレットを与えることが大事なのです。

ペレットを与える量

ペレットの与える量は平均して約10~15gが適量ですチンチラの体重や個体によっても変わってきますので、肉付きや毛づやを見ながら調節してください。

ペレットの選び方

ペレットの選び方は必ずチンチラ専用の物を使いましょう。たまにペットショップではウサギ用の物を与えている所もありますが、必要な栄養が違うので専用フードを選ぶようにして下さい。種類によっては食べないことがあるので、ショップで食べていたものを聞いてから購入したほうが良いでしょう。心配な方は小分けにされているものを購入して試してみるのも良いかと思います。ペレットを保存する際には小分けにして保存するか冷蔵庫で保存すると長持ちします。絶対に直射日光が当たる場所では保管しないようにしてください。

おやつを与えるメリット

おやつは主にコミュニケーションをとる際に与えるものと思ってください。おやつを与えるととても喜ぶので、チンチラと飼い主が仲良くなりたい時に与えると効果的です。また部屋の中で遊ばせてケージに戻す際におやつを与えるとスムーズにお家に帰ってくれます。可愛いからと言っておやつを与えすぎると牧草やペレットを食べなくなってしまうので与えすぎには注意してください。

おやつの種類、選び方

チンチラのおやつは乾燥させた野菜やドライフルーツなどがあります。選ぶ際には砂糖や小麦粉、着色料など加工品が入っていない無添加のおやつを選ぶようにしてください。
コーンやナッツ類の種子は脂肪分が高いのでチンチラには適していません。また人間のお菓子やチョコレートは絶対に与えないように注意してください。部屋で遊ばせるときなどに勝手に食べてしまわないように気をつけましょう。

与えてはいけない野菜

チンチラに与えてはいけない野菜はネギ類、玉ねぎ、アボカド、ニラ、ホウレンソウ、ニンニク、ナス、ジャガイモ、生の豆類などです。与えないように注意してください。

まとめ

MEMO
  • 主食は牧草
  • ペレットは栄養強化のための副食
  • 牧草は色々な種類を与えてみる
  • 成長期や妊娠中のエサは栄養価の高い物を
  • 牧草とペレットの保管は慎重に
  • おやつはコミュニケーションを取る時に
  • おやつの与えすぎに注意
  • チンチラに与えてはいけないものがある

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