チンチラの飼い方、寿命、温度について

チンチラ ホワイト

チンチラは齧歯類の小動物です。10年くらい前からペットショップで見られるようになり、ふわふわで愛くるしい見た目からとても人気のペットとして知られています。そんなチンチラの生態や飼い方、飼育用品などについて詳しく紹介していこうかと思います。少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。

寿命

チンチラの寿命は小動物の中では長く約10~15年生きるといわれています。寿命の最長記録がなんと29歳まで生きた記録もあるようです。大切に育てればとても長生きしてくれる生き物です。

カラーバリエーション

チンチラには様々なカラーバリエーションがありカラーによって価格が変わってきます。

グレー

チンチラ グレー

一番スタンダードなカラーでペットショップなどでは一番多く流通しているカラーバリエーションです。

ホワイト

チンチラ ホワイト

全身がほとんど真っ白で耳がピンク色のカラーになります。グレーが混ざるとパイドというカラーなります。グレーよりも価格が高くなりますがとても人気なカラーです。

パイド(モザイク)

チンチラ パイド

白色の体色にグレーや他の模様が混ざったカラーのことをパイドと呼びます。耳はグレーになります。

シナモン

チンチラ シナモン

全身が薄茶色でお腹が白くなるカラーです。目の色が黒からピンク色など様々なカラーがあります。また年齢を重ねると耳に模様が出てくる個体もいます。

ブラックベルベット

チンチラ ブラックベルベット

全身が真っ黒で顎から下のお腹が白くなっています。毛並みや触り心地がベルベットのように良くて価格もグレーの倍くらいの値段で取引されています。

ブラックエボニー

チンチラ ブラックエボニー

お腹の下も真っ黒のカラーになります。黒色が薄い場合はマカボニーやチャコールと呼ばれる場合があります。

飼育に必要な用品

用品を選ぶ際に気を付ける事

安全な素材でできているか

チンチラはよくものを齧ったりします。齧ったり口に入れてもケガをしないような安全な素材の用品を使うようにしましょう。

掃除がしやすいか

一番大切なことは清潔な環境で飼うことです。常に清潔にできるように掃除のしやすい用品を選ぶようにしましょう。

ケージ

チンチラは他の小動物に比べて運動神経が良く跳躍力のある動物です。縦に運動できるように高さのあるケージを選ぶようにしましょう。飼育に適したケージのサイズの目安は、幅60~80cm、奥行き45~69cm、高さ70~100cmぐらいです。身体の大きさや年齢によってケージの大きさを変えるようにして下さい。まだ赤ちゃんの子に大きいケージだと広すぎて落ち着かないこともあります。成長するにつれてケージを大きくしていきましょう。またケージは掃除のしやすいものを選ぶようにしましょう。床のトレーが簡単に取り外せるスライド式のを選ぶと掃除をする際にラクになるかと思います。チンチラ飼育では用品をたくさんケージ内に置くので扉は広い方が使い勝手が良いです。また扉は逃げ出さないような頑丈な作りのものにしましょう。

隠れ家、ハウス

隠れたり寒い時に暖まれるように隠れ家を用意してあげましょう。隠れ家は身体全体が入っても窮屈ではなく、くつろげる広さの物が適しています。また長く使用するため陶器製の頑丈なハウスが良いかと思います。

ステップ、ロフト

チンチラはケージの中をよく動きまわるので、ステップやロフトをいくつか設置してあげましょう。材質も様々で木製や金属製など色々あります。同じ材質の物だけだと足に負担がかかってしますので色々な種類の物を設置してあげてください。またロフトの上で休憩したり眠ったりするのである程度広さのあるものを選びましょう。

床材、マット

ケージの床にマットや床材を敷いてあげると足に負担がかからないのでなるべく入れてあげましょう。敷材も様々でチモシーで編んだ物や、吸水性の高いマット生地の物も販売されています。

食器

食器は上に乗っても倒れないようなしっかりしたある程度重さのある物を選ぶようにして下さい。またチンチラはなんでも齧ってしまうので、齧れないような陶器製の物が適しています。

牧草入れ

牧草入れはケージにしっかりと固定できて、牧草が出し入れしやすい物を選びましょう。

給水ボトル

給水ボトルはボトル部分が齧られてしまわないように、飲み口だけがケージの内側に入るような物にしましょう。ボトルの部分がケージから近くて齧ってしまう場合はかぶせ物などをして工夫してください。

トイレ

チンチラは個体差はありますがトイレを覚えてくれる子もいます。専用の物はないのでウサギ用のトイレを使いましょう。トイレは齧りづらい陶器製のものが良いでしょう。ウサギ用のトイレはスノコ部分が広いので足を引っかけてしまうかもしれません。その場合はスノコを取り外してチップなどを敷いて対処してください。

トイレの覚えさせ方

トイレを覚えさせるには、フンやおしっこのついた床材などをトイレの中に入れてあげてトイレというのを認識させてあげてください。上手くいけばトイレだと認識して場所を覚えてくれるかもしれません。しかし個体差もあり覚えてくれない子もいます。

砂浴び容器

砂浴びはチンチラにとってとても大切なものです。余分な脂を調節するために行います。時間があれば1日1回は行うようにしてあげてください。

詳しくはこちらをご覧ください

チンチラ ブラックエボニーチンチラの砂浴び、グルーミングについて

砂浴び容器は小さすぎず、齧っても大丈夫なものにしましょう。専用の物も販売されていますが、ガラス製のお酒を造るビンなどでも代用することができます。またケガをしないような材質の物を選んでください。

砂浴び用の砂はできるだけ粒子の細かい物を選んでください。粒子の細かい方が砂浴びの効果が増して毛並みもふわふわになります。

ヒーター

冬場など気温が低い時にヒーターは必需品です。ヒーターは色々な種類がありますが、ヒーター本体やコードを齧られないような材質を選ぶようにして下さい。

温度計、湿度計

チンチラを飼うには温度管理と湿度管理が重要になってきます。常にチェックできるようにケージの近くに設置しておきましょう。

最適な温度と湿度

チンチラに適した温度は約20~25℃が適しています。湿度は40~50%です。気温の上がってくる春ごろからエアコンで温度を調節する必要があります。チンチラは寒さにはある程度適応できますが、暑さにはとても弱い体質です。26℃を超えてくると体調を崩しやすくなってきます。夏場はエアコンがないと飼育することはできないでしょう。

湿度は50%以下に

チンチラは湿度はとても嫌いで50%を超えることがないように管理しましょう。湿度は体調を崩すだけでなく、肌が蒸れてしまい皮膚病にかかる原因にもなってしまいます。湿度はエアコンと除湿器を使用して調節しましょう。エアコンをつけていれば湿度は下がってくれますが、梅雨などの湿度の高い時期は除湿器が必要になります。ケージの近くに温度計と湿度計を設置して常にチェックする習慣をつけておきましょう。また湿度はケージ内のおしっこでも高くなる場合もあります。おしっこをしたらすぐに掃除してあげてください。

湿度の高い時期は砂浴びの回数を増やそう

砂浴びをして余分な皮膚から出てくる脂を調節しています。じめじめしているときには特に砂浴びが効果的です。いつもよりも頻繁に砂浴びをしてあげましょう。

急激な温度変化に注意

チンチラに適した範囲であっても急激な温度変化は身体に負担がかかってしまいます。エアコンの設定温度を頻繁に変えないように注意しましょう。真夏などはエアコンが効きづらい時もあるので注意しましょう。また直射日光が当たる部屋だったり、部屋の大きさでも変わってきますので事前に確認しておきましょう。

冬場も温度管理を注意しよう

チンチラは野生では氷点下になる環境で生活しているので寒さには強いほうです。しかし急激な温度変化には弱いです。冬場もエアコンで温度を一定に管理した方が安心です。特に赤ちゃんや妊娠中、年齢の高い子などは寒さには弱い場合があります。エアコンを使用しない場合は小動物用のヒーターなどを使い暖めてあげましょう。ヒーターを使用する場合はケージ全体を暖めるのではなく必ず涼しい場所も必要になります。ヒーターで暖まりすぎた時に体温を下げる必要があるからです。エアコンを使う場合暖かい空気が直接当たるのは良くないので、間接的に当たるような場所にケージを置くようにしましょう。

ケージの適した置き場所

適さない場所

  • 直射日光が当たる場所
  • ドアの近く
  • 窓際
  • 部屋の角
  • 電化製品の近く
  • エアコンの風が直接当たる場所
  • 空気の流れが悪い所
  • 他の動物の近く

窓際は直射日光が当たってしまったり、冷気が入ってくるので適していません。ドアの近くは扉の開け閉めのたびに驚いてしまい落ち着く環境ではありません。またドアの隙間風などで温度変化がある場所です。部屋の角は適していると思われがちですが、空気の流れが悪い場所です。空気の流れが悪い場所はほこりが溜まりやすく衛生的にあまりよくありません。ケージの置く高さも直接置くよりも少し高い場所(10~20cm)に置くほうが良いです。台などを置いてその上にケージを置くようにしましょう。直接床に置くと冬場などは底冷えがある場合があるので注意してください。電化製品の近くも適していません。人間には感じませんが電化製品は電磁波を発しているものがあります。動物は電化製品の電磁波はあまりよくありませんので気をつけましょう。他に動物などを飼育している場合は近づけない方が良いでしょう。チンチラはとても臆病な動物です。ハムスターなどの小さい動物でもストレスになります。チンチラは涼しいのが好きですがエアコンの風が直接当たる場所などは適していません。間接的に風が当たるような場所に置いてください。

チンチラは夜行性

チンチラは夜行性です。寝室などにケージを置くと夜は物音がするので、気になる人は寝室には置かない方が良いかもしれません。また飼育者の生活リズムがバラバラだとチンチラにもあまりよくありません。夜にずっと照明をつけていたりすると生活リズムがおかしくなってしまいます。電気を消す時間などもなるべく一定にするように心掛けましょう。

コミュニケーションが取りやすい場所

チンチラのケージの置く場所はある程度制限されてしまいますが、一番大事なのはコミュニケーションが取りやすい場所に置くのが大事です。コミュニケーションをあまり取らないと人に懐かないで大きくなってしまいます。小さいうちから頻繁に接していれば人に懐いてくれます。

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